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2024 09.27
ダイエットというと脂質を避けがちですが、実際には健康的な脂質は体に欠かせない重要な栄養素です。
脂質はエネルギー源となり、ホルモンバランスの調整や細胞膜の構成など、さまざまな役割を果たしています。
しかし、摂取する脂質の種類によっては、体やダイエットに悪影響を及ぼすこともあります。
ここでは、ダイエット中に意識すべき「摂取すべき脂質」と「避けるべき脂質」について詳しく解説します。
脂質は、炭水化物やタンパク質と並んで、私たちの体にとって不可欠な栄養素の一つです。
単なるエネルギー源以上に、多くの重要な生理機能をサポートしており、健康維持に欠かせません。
ここでは、脂質の主要な役割について詳しく解説します。
脂質は、1gあたり9kcalのエネルギーを供給します。これは炭水化物やタンパク質(1gあたり4kcal)よりも
高エネルギーで、体の活動に必要なエネルギーを効率的に供給します。
特に、長時間にわたる運動や空腹時、体が炭水化物のエネルギー源を使い果たしたときに、脂質がエネルギーとして活用されます。
脂質は、ステロイドホルモンの材料となります。ステロイドホルモンには、コルチゾール(ストレスホルモン)、
テストステロン(男性ホルモン)、エストロゲン(女性ホルモン)などがあり、これらは体の代謝、
免疫反応、生殖機能などに重要な役割を果たしています。
特に、コレステロールはホルモンの材料として使われ、適度な摂取が必要です。過度にコレステロールを避けると、
ホルモンバランスが崩れ、健康に悪影響を与えることがあります。
脂肪は体内で断熱材の役割を果たし、体温を一定に保つのに役立ちます。特に皮下脂肪は、外部の寒さから体を守り、エネルギーを
蓄える場所でもあります。
また、内臓脂肪は臓器のクッションとして働き、衝撃から内臓を保護します。心臓、腎臓、肝臓などの重要な臓器は、一定量の脂肪で
包まれており、これが外部からの圧力や衝撃を和らげる役割を担っています。
脂質は、消化に時間がかかるため、満腹感を持続させる効果があります。食事に脂質を適量含めることで、過剰な間食や食べ過ぎを
防ぎ、体重管理にも役立ちます。これは特にダイエット中に重要で、炭水化物やタンパク質だけに頼る食事よりも、適度な脂質を
含んだ食事が満足感を高めることが研究でも示されています。
不飽和脂肪酸は、体内で固まりにくい性質があり、心臓病や脳卒中のリスクを軽減する効果があります。
特に次の種類がダイエット中にはおすすめです。
オメガ3脂肪酸
抗炎症作用があり、心臓や脳の健康をサポートします。代謝を促進し、脂肪燃焼効果があるため、ダイエット中には
最適な脂質の一つです。
●摂取できる食べ物:サーモン、サバ、イワシなどの青魚、亜麻仁油、チアシード、クルミなど。
オメガ6脂肪酸
コレステロール値を低下させる効果やアレルギー症状を改善させる効果、生活習慣病の予防に効果があります。
しかし、脂肪ですので過剰な摂取には注意が必要です。
●摂取源できる食べ物:植物油(ひまわり油、ベニバナ油)、ナッツ類、種実類。
一価不飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロール(LDL)を減少させ、善玉コレステロール(HDL)を増加させる働きがあります。
ダイエット中にも優れた効果を発揮します。
●摂取できる食べ物:オリーブオイル、アボカド、ナッツ(アーモンド、カシューナッツなど)。
中鎖脂肪酸は体に吸収されやすく、すぐにエネルギーとして使われます。そのため、体脂肪として蓄積されにくく、
ダイエット中に役立ちます。
●摂取できる食べ物:ココナッツオイル、MCTオイル。
トランス脂肪酸は、加工食品やファストフードに多く含まれており、悪玉コレステロールを増加させ、心臓病や肥満のリスクを
高めます。ダイエット中だけでなく、健康全般に悪影響を及ぼすため、できるだけ避けるべきです。
含まれる食品:マーガリン、ショートニング、スナック菓子、揚げ物、クッキー、ケーキなどの加工食品。
飽和脂肪酸は適度に摂取する分には問題ありませんが、過剰摂取すると心臓病や肥満のリスクが高まるため、注意が必要です。
動物性脂肪に多く含まれます。
●含まれる食品:。バター、ラード、牛肉や豚肉の脂身、乳製品など
高温で揚げた食品や加工食品には、酸化した脂質が含まれ、これが体内で炎症を引き起こしやすくなります。
これらの食品はカロリーが高く、栄養価が低いため、ダイエット中には避けるべきです。
●含まれる食品:フライドポテト、唐揚げ、チップスなど。
●バランス良く摂取する
オメガ3とオメガ6のバランスを意識しましょう。オメガ6は現代の食生活で過剰摂取されやすいので、意識的にオメガ3を
増やすことが重要です。
●加工食品やジャンクフード避ける
トランス脂肪酸を含む食品や加工食品は避け、できるだけ自然の形で脂質を摂取するよう心がけましょう。
●摂取量の適量を守る
いくら健康的な脂質でも、過剰摂取はカロリーオーバーの原因になります。適量を心がけ、食事全体のバランスを保つことが大切です。
ダイエット中でも、脂質は健康維持に欠かせない重要な栄養素です。摂取すべき脂質としては、オメガ3脂肪酸を含む魚や
オリーブオイル、アボカドなどが挙げられます。
一方で、トランス脂肪酸や過剰な飽和脂肪酸を避け、健康的な脂質を意識的に摂取することが、効果的なダイエットと健康維持
に繋がります。
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