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NEWS / COLUMN新着情報 / コラム
2024 12.28
血糖値とは？ 血糖値が高いと体に及ぼす影響は？
「健康診断で、血糖値が高いと指摘された」など、血糖値という言葉を耳にする事が多いと思いますが、実際に血糖値と健康の関係に
ついて良く分からない方も多いのではないでしょうか？
血糖値が高いとどのような症状が出るのか、原因は何なのかを知ることで、健康管理の第一歩を踏み出せます。
この記事では、血糖値の基本から、血糖値が高くなる原因、そしてその結果起こる症状について解説致します。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖（グルコース）の濃度を指します。ブドウ糖は、私たちが食べた食物が体内で分解
されて作られるエネルギー源で、身体や脳を動かすために欠かせないものです。
血糖値を調節する役割
血糖値は、インスリンとグルカゴンというホルモンによって調節されています。
- インスリン：血液中のブドウ糖を細胞に取り込み、血糖値を下げる。
- グルカゴン：肝臓からブドウ糖を放出し、血糖値を上げる。
健康な人の血糖値は、これらのホルモンの働きによって一定の範囲内に保たれています。
高血糖は、初期症状から進行するにつれ深刻な症状を引き起こすことがあります。ここでは、段階ごとに詳しく説明します。
＜初期症状＞
高血糖の初期症状は、以下のように軽いものから始まります。しかし、これらの症状を放置すると、慢性的な高血糖状態に
進行することがあります。
❶のどの渇き
血糖値が高いと、血液が濃くなり、体は水分を必要とします。その結果、口の渇きや強い喉の渇きが生じます。
❷頻尿
血液中の余分な糖を尿として排出しようとするため、頻尿になります。特に夜間の頻尿が多くなることがあります。
➌疲労感・だるさ
高血糖では、ブドウ糖がうまく細胞内に取り込まれずエネルギーとして使えないため、倦怠感やエネルギー不足を感じること
があります。
❹体重の減少
糖がエネルギーとして使えない場合、体は脂肪や筋肉を分解してエネルギーを補おうとします。その結果、急激な体重減少が
起こることがあります。
❺視力のかすみ
血糖値が高いと、眼球のレンズ部分がむくみ、視界がぼやけることがあります。
＜高血糖が進行した場合の症状＞
高血糖が長期間続くと、次第に深刻な症状が現れることがあります。
❶感染症のリスク増加
高血糖状態では、免疫力が低下するため、感染症（皮膚感染症や尿路感染症）にかかりやすくなります。
❷皮膚のかゆみや乾燥
高血糖は血液循環を悪化させ、皮膚の乾燥やかゆみを引き起こします。特に、足や手の皮膚に問題が出ることが多いです。
➌手足のしびれ
高血糖状態が続くと、末梢神経がダメージを受け、手足のしびれや感覚の鈍化が起こることがあります。これを
「糖尿病性神経障害」と呼びます。
❹食欲増加
細胞にエネルギーが行き届かないため、体が飢餓状態を感じ、過食傾向に陥ることがあります。
＜重篤な症状＞
血糖値が極端に高くなると、命に関わる状態になることもあります。
❶糖尿病性昏睡
血糖値が極端に高い状態が続くと、体が脱水状態に陥り、意識障害を引き起こします。
❷糖尿病性ケトアシドーシス
インスリンがほとんど分泌されない場合、体は脂肪をエネルギー源として使い始めます。この際、脂肪が分解される過程で
ケトン体という物質が生成され、血液が酸性化します。これにより、吐き気、呼吸困難、意識障害が起こることがあります。
❶食生活の乱れ
●糖質の過剰摂取：白米、パン、麺類、スイーツなどを摂り過ぎると血糖値が急上昇します。
●野菜不足：野菜に含まれる食物繊維は血糖値の急上昇を抑える役割を果たしますが、不足すると調整が難しくなります。
❷運動不足
運動は、筋肉が糖を消費することで血糖値を下げる役割を持っています。
運動不足になると糖がエネルギーとして使われず、血液中に残りやすくなります。
➌肥満
肥満は血糖値の上昇に大きな影響を与えます。肥満細胞が増えると、インスリンの働きが鈍くなり、インスリン抵抗性が高まります。
❹ストレス
ストレスがかかると、コルチゾールというホルモンが分泌され、血糖値が上昇します。また、ストレスによる暴飲暴食も血糖値
を悪化させる原因です。
❺ホルモンバランスの乱れ
インスリンの分泌や働きが正常に機能しない場合、血糖値が高い状態が続きます。これは、糖尿病の一因ともなります。
❻飲酒や喫煙
アルコールやタバコは、血糖値の調整に関わるホルモンや臓器（特に肝臓）に負担をかけます。
❶食生活を見直す
●低GI食品を選ぶ：白米の代わりに玄米、パンの代わりに全粒粉パンなどを選ぶ。
●食物繊維を増やす：野菜、きのこ、海藻類を毎食取り入れる。
●小分け食事を心がける：1日3食を適量に保つほか、間食はナッツやヨーグルトがおすすめ。
❷運動を取り入れる
●ウォーキングや軽いジョギング：30分程度の有酸素運動が効果的。
●筋トレ：筋肉量を増やし、糖の消費をサポート。
➌ストレス管理をする
●入浴やマッサージなどのリラクゼーションを取り入れる。
●十分な睡眠を確保し、心身をリフレッシュさせる。
血糖値は健康のバロメーターであり、高すぎる状態が続くと糖尿病やその合併症につながります。しかし、食事・運動などを
意識するだけで、血糖値を正常範囲内に保つことが可能です。
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